酸化チタン(ルチル) TiO2 (Rutile)

酸化チタン(TiO2)は、天然鉱物としてアナターゼ(Anatase)、ブルッカイト(Brookite)、およびルチル(Rutile)の3つの結晶多形を持ちます。その中でもルチル型(Rutile)は、最も安定した結晶構造を持ち、優れた光学特性および化学的安定性を有するため、さまざまな先端分野で活用されています。

物性

組成 TiO2
結晶系 正方晶
結晶構造 ルチル型
格子定数 a=0.45935 nm
c=0.29580 nm
融点 1840 ℃
育成方法 ベルヌーイ法
密度 4.252 g/cm3(20 ℃)
誘電率 113 (1 MHz)
熱膨張係数
(30~400℃)
(a軸方向)7.81×10-6/℃
(c軸方向)10.1×10-6/℃
バンドギャップ 3.0 eV
屈折率
(at 706.5 nm)
no=2.5490
ne=2.8226

標準仕様

※お客様のご要望により特殊仕様も承りますのでお問い合わせください。
種類 TiO2 Nb(0.05 wt%) :TiO2 Nb=0.04 at% Nb(0.5 wt%) :TiO2 Nb=0.43 at%
純度 >99.98 % >99.98 % >99.98 %
抵抗率
(Ω・cm)
>107 約5×100 約3×10-1
面方位
(公差:±0.5 °)
(100)
(110)
(001)
(100)
(110)
(001)
(100)
(110)
(001)
サイズ
(外形公差±0.1mm 厚み公差±0.05mm)
10×10×0.5t
15×15×0.5t
10×10×0.5t
15×15×0.5t
10×10×0.5t
15×15×0.5t
研磨 片面、両面 片面、両面 片面、両面
表面粗さ Ra≦1.0nm
Rmax≦5.0nm
Ra≦1.0nm
Rmax≦5.0nm
Ra≦1.0nm
Rmax≦5.0nm
平坦度
(λ=632.8 nm)
10×10×0.5 t :≦λ
15×15×0.5 t : ≦1.5λ
10×10×0.5 t :≦λ
15×15×0.5 t : ≦1.5λ
10×10×0.5 t :≦λ
15×15×0.5 t : ≦1.5λ